(*捏造ありまくりです。*)






秘密。          黒田








お前には、もう決まった相手が居て


『ハボック少尉、彼女さんが迎えに来てますよ。』
『あぁ、別に来なくていいって言ったのに。』
『とか言いつつ、本当は嬉しいんだろ、ハボック!』
『んなコト聞くなっつーの。』


私はお前に抱いた気持ちを燻らせていた。

こういう事を諦めるなんて、慣れていた。

気持ちが鎮まるまで、じっと耐えれば良い事。



…ただ、それだけの事。



なのに無意識は、どうしようもなく
視線が向かってしまう

それに気付いた時、
一番、惨めで虚しいと解っているのに。





温かいものが一筋頬を流れた。


「…耐えれば、いい事だ…。」


後は溢れるばかりで抑え切れずに机に突っ伏した。



早く鎮まってくれ

息をするのも辛くなるから



















「…大佐、入るっスよ。」
ノックを数度して、そっとドアを開いた。

『もう定時だけど、執務室から出て来ないから
 大佐がさぼってないか見てきてくれないかしら。』

と、ホークアイから子供の使いのように頼まれて
デスクワークで固まった筋肉を伸ばしながら席を立ったのが
数分前で。
司令部から然程離れていない執務室には容易く着いて
ノックを鳴らしたのだった。

「大佐?」

返事の無いものだから、中まで入ると机に伏した状態の彼がいた。
「ったく、やっぱり居眠りなんスかー?」
肩を揺すろうと手を伸ばした時、
眠るロイの表情が見えた。
伏せられた長い睫。
起きている時より幼く見えるのは強い目が閉じられているからで。
ふと気付くと目元が軽く赤くなっていた。
そして、幾筋の”跡”。

「…泣いた…?」

完全を振舞うこの人でも泣くのか、と。
こうして隠れて泣いて、
一体何の為。
何が原因なのか。

伸ばした手を肩では無く、目元へ向けて優しく触れた。
少し熱を持ったそこは、指にじんわりと染み渡った。








原因は、”あの人”なのか








ふと、胸に小さい痛みを感じた。





何だ、これ。






今、自分は何を思った?







別に、彼が誰を想って泣こうが自分には…








触れていた指を勢いよく離した。
そこから、感染したように熱が上がるような感覚。
軽い眩暈がした。







この人は、自分の上司だ。
あの”焔の錬金術師”ロイ・マスタング。

そして、男だ。






今、何を、思った?






熱が全身を支配していくようで体が動かなくなった。






俺は、この人が







考えては駄目だ。
とにかく、今は彼を起こして…。











この想いは、秘密に。


どうか、秘密に。




気付かれて、嫌われては苦しくなる一方だ。











どうか、秘密に。

















言い訳。

ハボ←ロイを目指してみました。
そういえば、私、書いた事無いなぁと思いまして。
けど、なんか…ハボ→←ロイみたいな…。

ふとした瞬間に覚醒しちゃうといいなぁ、と。

いつもの如く捏造ありまくりでスミマセン…!!



黒田  (旧:神崎 楓)


2004.10.8
(移動:04.10.31)































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