(*ちょっぴり、えっちな感じアリです;*)
キス。 黒田
ちゅ
という音を立てて、綺麗な形をした鎖骨から唇を離す。
紅い痕を残して、次の場所に吸い付く。
もう、何度目になるのか、この不毛な行為。
最初は、ただ、一瞬の興味と一時の欲の処理がしたかったから。
誘ったら
焔の錬金術師、ロイ・マスタング殿は
どう反応するだろうか。
結果、
彼は、俺の下で艶やかに啼いた。
今まで抱いた、どの女よりも惹きつけられた。
いつの間にか、ずるずると関係を続けて
今更だけど、気が付いた。
自分は、この人が好きなのだと。
気が付いてから、貪欲に彼が欲しくなった。
体だけでなく、心までも。
「ん…ぁ…あっ…!」
軍では凛々しい表情も
ベッドの上では何とも幼く、それでいて艶やかな表情になる。
愛しさが込み上げて、唇にキスをしたくなった。
それに感付いたロイは顔を背ける。
仕方なく首筋に唇を寄せた。
「…ん…っ。」
また一つ、切ない跡を残す。
この不毛な行為のルールみたいなモノで
唇にキスをするのはタブーなんだと思う。
たぶん、情が移らないように、と。
「…どう…した…?」
ロイは、荒い息を吐きながらハボックを見ている。
「…いや、何でも無いです…。」
こうして俺は、またこの人を抱く。
隣で、穏やかに眠るロイを見る。
艶やかさが消え、健やかな寝顔。
そっと頬に指を滑らし、そのまま唇まで触れる。
決して口吻させない、この唇。
いままで、何人の人がこれに口吻られたのだろうか。
もしかして、”あのヒト”だけ?
あんたが欲しいよ。
全部。
「…あんたを…俺のモノにしたい…。」
返事が返って来る筈が無い。
でも、小さく呟いた。
「俺じゃ、ダメなんスか。
”あのヒト”を越えられない?」
「俺は、あんたを”離さない”よ。
もし、”離す”時が来たら殺してくれてもいい。」
「…もう一度…信じてくれませんか。」
指で触れた唇に自分の唇を乗せた。
軽く、触れるだけのキス。
伝わるものが愛だと信じて。
言い訳。
ずっと眠ってた話です。
整理してたら出てきました。(うわぁ)
ロイって、キスとか怖がりそう。
甘やかされるのに慣れてなくて。
ヒューズとは何にも無かったので
こういう甘やかしは知らないのですよ。(妄想)
2004.10.5
(移動:10.31)
黒田 (旧:神崎 楓)
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